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講演した桃屋の笠原勝彦取締役(奥中央)と一緒に「桃屋給食」を食べる生徒ら=2025年9月12日午後0時51分、千葉県流山市の市立おおぐろの森中学校、青瀬健撮影
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 千葉県流山市の小中学生が、食品メーカーから製造法や歴史、容器など様々な分野にわたる特別授業を受けた。児童・生徒は食に関する知識と理解を深めた様子だった。

 市立おおぐろの森中学校では12日、「桃屋」の笠原勝彦取締役(62)らを招いての特別授業があった。

 笠原さんは、自社製品の味付けメンマの製造工程や、桃屋のCMの歴史を丁寧に説明した。また、客を裏切らないため一度世に出した商品の味や製法を変えないことや、9割近い商品にリサイクルに適した瓶を使っていることなど、会社としての「精神」も紹介した。

 この後、自社製品を使った「桃屋給食」を全校で食べた。しょうがチャーハンや鶏肉のザーサイスープなどを生徒らはうれしそうに口にしていた。

 3年の佐々木悠花さんは、授業を終えて「メンマをこんなに丁寧に作っているのかと感じた。他の食品会社の方にも誠意を持って食べていきたい」と話した。同じく3年の大塚晴喜さんは、給食を食べて「商品について詳しく知った後なので、いつもよりもおいしく感じた」と話した。

 市立流山小学校3年の児童は10日、市内の白みりんミュージアムで学んだ。

 講師はみりんを製造している流山キッコーマンの社員が務めた。米を蒸す工程を紹介し、蒸す食べ物には何があるかと、みりんにとどまらず幅広く食について質問。複数の児童が手を挙げ、引率の教員に名前を呼ばれた男児が「しゅうまい」と答えるなど参加型で進んだ。

 工程のほか、なぜ流山でみりんが作られるようになったのかや、アルコールをとばしてシロップにする方法など、内容は多岐にわたった。児童らはメモをとりながら熱心に聞いていた。

 終了後は、「楽しかった」「勉強できた」と口々に感想を話した。

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